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12月の地域医療セミナーは、気仙沼市立本吉病院 院長 齊藤稔哲(さいとうとしあき)先生を講師にお招きして開催します!

齊藤先生を一言で表すとするならば・・・『地域に愛され、住民に愛される、優しい小児科医!』(当講座の独断によるものです)

本吉病院ってどんな病院?
■一般病床38床
■内科・小児科・外来・整形外科・精神科
■外来患者数130人/日、訪問診療数120人

隠岐島前病院や飯南病院を連想してもらうと、なんとなく近いかもしれません。

そんな気仙沼市立本吉病院で院長を務める齊藤先生は、総合診療医として地域医療にも深く携わっておられます。

それだけでなく、一度医師を辞めて農業に従事され、その後自治体で働くという異例の経歴の持ち主でもあります。

齊藤先生は大学卒業時、小児科医を志して入局されました。

小児がんの治療と研究に従事する中で、子どもを取り巻く環境の悪化に着目。

農業に興味を持っておられた齊藤先生は、「生活の基本は食べること」と考え、有機農業に関心を向けられました。

そこで、医師になって7年目に浜田市へIターンして、農業を開始。

そこからずっと農業を続ける気持ちでおられたそうですが、「地域に貢献したい」という思いもあったことから、医師の仕事も再開されました。

その後、診療所の仕事もしつつ、自治体でのポストも得られ、保健福祉の活動にも従事。

行政で働くことは想定外だったそうですが、虐待対策・発達障がい支援・新型インフルエンザ対策など、保健福祉のすべての分野に取り組まれました。

それだけでなく、地域の診療所の医師が連携し、相互にカバーし合える『診療所連合体』のシステム確立にも尽力されました。

まさに、島根の地域医療連携の礎を築いてきたと言っても過言ではない先生なのです。

こうして浜田で医師と農業を兼業してこられた最中、2011年3月11日、東日本大震災が発生。

1階部分に津波が押し寄せた本吉病院は壊滅的な被害を受け、過酷な労働状況で常勤医師も疲弊し不在になるなど、一時存続すらも危ぶまれるほどの危機的な状況に陥りました。

そこに、齊藤先生が数少ない常勤医師として戦列に加わったことで、ようやく状況が改善。

全国各地からのボランティアや医師の協力も得て、震災からわずか2年で病院機能を回復させることに成功したのです。

齊藤先生は、島根でも宮城でも、住民に愛され地域に愛される、小規模多機能病院の院長として地域住民の健康を支える、そんな存在と言えますね。

さて、この長い長い文章を最後まで読んでしまったあなたは、もう齊藤先生の地域医療セミナーに参加する気持ちになっていることでしょう!

小規模多機能病院?農業と医療の関わりとは?診療所連合体?そもそもどうして島根に?東日本大震災のあと、どうして気仙沼に行くことにしたの?

そんな疑問は、ぜひ当日のセミナーで齊藤先生からお話を聞いて答えを見つけてみてください

皆さんの参加をお待ちしています!

★申込フォームはこちら
https://forms.gle/XFZSwGyUkTXgHDYF9