木島先生

令和3年度第1回地域医療ウエビナーを開催しました。

【テーマ】「総合診療医の役割」

【日 時】令和3年4月19日(月)18:00~19:00

【講 師】島根大学医学部総合医療学講座/大田総合医育成センター講師 

     木島 庸貴 先生

【参加者】14名

木島先生には一昨年の4月に「総合診療の醍醐味」についてお話し頂き、この度は「総合診療医の役割」についてお話頂いた。先生は大学病院での診療経験はもとより、現在大田市立病院での診療と1月から三瓶地区にある池田診療所の診療にも携われている。総合診療専門医の定義(総合診療専門医に関する委員会のまとめ2014)を具体に示され、プライマリ・ケアの5つの理念(ACCCA)について、1つ1つ丁寧に説明頂いた。その上で、現在先生が診療されている場の役割の違いと、そこに受診する患者さんの特徴をお話し頂き、総合診療医の立ち位置の違いや個人の健康問題に及ぼす影響の多くは生物学的側面だけを診ていては解決しえない、「扱う問題の広さと多様性」があることを学んだ。中でも、「総合医療医としてのケアする力」や「自分のアンテナ力の質の向上」という言葉が印象に残った。

最後に総合診療医としての役割を「総合診療医の視点からの評価と行動」「包括的、俯瞰的な視点(内科、筋骨格系、精神面、心理社会的側面、健診・健康増進の実施)」「地域と関わりながら、住民の健康向上」「診療所の管理・運営」「教育、研究」とまとめられた。

質の高い医療を目指すとともに患者さんの生活・生命の質を重視される実践をお聞きする中で、講演終了後、学生からも多数の質問(総合診療医としてのスキル、患者さんに向き合う時に意識していること、県内の総合診療医とのコミュニケーション、スキル・マインドの共有、知識のアップデイト)が寄せられた。先生は、質問の一つ一つに真摯に答えて下さり、学生達の総合診療医に対する関心は、そのような先生のお人柄に触れてさらに高まったものと思われる。