高井先生高井先生高井先生

【実施日】2024年5月21日(火) 12:15~12:45

【講師】島根大学医学部 消化器・総合外科 助教 高井清江先生

【テーマ】女性外科医のキャリアと家庭の両立について

     ~憧れの仕事をあきらめないために~

 先生が消化器外科に進まれた理由として、学生時代の臨床実習で指導医だった先生が細い体からでは想像できないくらい外科医として手術もバリバリとできているのが意外だった。「自分でもできるかも」「外科って格好いい」と思い、手術の美しさにひかれて外科に入局した。」と話された。入局後はたくさんの手術を経験し、30代で結婚。2人の子供に恵まれたが離婚し、常勤として外科への復帰を決められた。医局に所属していたのメリットを活かし、上司との面談を重ねできる限りの働き方を相談しながら仕事を続けられたそうで、当時を振り返り「この時は必死で暗黒の時代」と表現された。

 今後の展望を考え、肝胆膵外科から消化器へ転向されると、これまでの知識を生かして専門医や指導医を取りながらキャリアを積まれた。同期に比べると指導医などの資格取得は遅れたが、やめずに続けたことで現在の自分ができていると話された。

 後半では、外科に対するイメージとして「女性でも大丈夫?」「体力は必要?」「家庭との両立はできる?」など学生の聞きたいことを集約して答えを示してくださった。

 最後にTake home messageとして「人生は自分のものであり何もせずに諦めるのはもったいない、やりたいことはやってみよう」とメッセージを送られた。外科へのハードルが低くなり、外科医を目指す学生の背中を押してくださったセミナーとなった。