総合診療医

ご挨拶 

 日本の総合診療分野の専門医制度確立は、世界的にも遅れています。しかし日本でも高齢化など社会構造の大きな変革や国民のニーズなどから、社会全体から総合診療専門医がますます求められています。 島根県では、2011 年から日本プライマリ・ケア連合学会の家庭医療専門医養成プログラムを持つ医療機関が連携を図るために、総合医・家庭医療専門医育成ネットワーク(2014 年より総合診療専門医育成ネットワークに名称を改変)をつくり、医療機関、大学、行政等が一体となって専門医の養成に取り組んできました。

 一方、日本の医師の専門医制度は抜本的な見直しが行われ、平成30 年度から新たな専門医制度が構築されることになり、基本領域の専門医として総合診療専門医が位置づけられることになりました。これらを受けて、県内各プログラムをリニューアルし、専門医の育成を強化ししております。現在、専門医機構認定の総合診療専門医プログラムは県内に10あり、15 名の専攻医が所属して、修練を積んでおり、さらに来年度には7名の専攻医が加わる予定になっております。

 このネットワークでは、世話人会を定期的に開催し、各プログラムをブラッシュアップしつつ、連携を強化するとともに、指導医のためのFD 開催、全国研修会への参加支援、専攻医向け研修会開催等様々な取り組みを行っています。さらに後継者育成のため、医学生や初期臨床研修医対象の総合診療ワークショップや専門医プログラム説明会をそれぞれ年2 回開催してきました。これらの参加者の中から総合診療専門医を目指す者も出てきています。

 興味のある方は、総合診療医に関係した様々な取り組みを実施していますので、参加してみませんか?
 みなさん 総合診療を島根で共に学びましょう!!

総合診療専門医育成ネットワーク
世話人代表 谷口 栄作
(島根県健康福祉部 医療統括監)

 

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