研究室配属
島根大学医学部では3年次に、医学生自ら希望する講座で研究参加や臨床見学等を行うことができる研究室配属を実施している。
当講座は毎年5名程度の医学生を受入れ、出雲地域の病病連携、病診連携、医療看護連携、医療福祉連携等を知り、病院前後の救急医療連携や感染症発生時対応について学び、それらをより良く推進する医療政策についての理解を深める学習を提供している。
令和5年度実績
【期 間】 令和5年8月29日(火)~9月29日(金)
研究室配属は各々が興味のある講座で1か月実習を通して勉強する。当講座には地域医療に興 味をもつ6名が配属された。地域医療は病気の予防のための地域づくりと、病気が発症して病院 前救急から在宅等、社会復帰に至る迄に関わる多職種の連携が重要である。
前半では大学の地域医療連携センターから、事務職、看護師長、MSWに退院支援調整等につ いて事例を交えてお話し頂いた。その後、訪問診療や訪問看護に同行させて頂き、連携の実際を学んだ。また、圏域の医療を知るために、保健所や病院前救急の理解のため消防署での実習を行った。後半は、大学の垣根を超え鳥取大学で2泊3日の救急・感染症のフィールドワークを行った。
講座内発表会での学生達のテーマは「1.地域医療と地域包括ケアシステム 2.医師と患者の繋ぎ手~地域医療実習を通して実感したこと 3.地域医療の担い手に必要な能力と心構え 4.地域 医療と地域包括ケア 5.島根での地域医療 6.地域医療における医療の需要と供給」であった。各自 のプレゼン後は他学生や来講された先生方の質問を対話形式で受け、其々の思考を更に深化させる時間となった。