令和2年度第6回Career Webinarを開催しました。

【実施日】令和2年11月10日(火)12:15~12:45

【講 師】島根大学医学部附属病院 病院医学教育センター長 准教授 長尾 大志 先生

【参加者】25名

 「やさしイイ呼吸器教室」等、著書・DVDを多数出版されている長尾先生のCareer Webinarは、インパクトある写真から心に響くワードが溢れんばかりに散りばめられ、且つこれまでに考えるにも至らなかった「アイドルキャリア考」に笑いと感嘆の声が漏れ聞こえた。
 AKBをはじめとするアイドルは、頑張って成功していく様子を見るのが好きで、決して握手をしたいからではないと“お断り”を入れられるが、先生の推しメン歴とそのアイドル分析からのキャリア考には、お話を聞かせて頂いた我々が握手を求めたくなる内容であった。
 最近読まれた本から、「これからの時代はいかに持っている資産を増やすかが大事」であり、アイドルキャリア考からは、「キャリアとは持てる資産を財産に引き換えること」と定義された。
 基本、医師の世界は頑張れば頑張った分、得られるものがあり、それが「経験」であると話された。やりたいことが明確に決まっている人は、目標から逆算して、「今やるべきこと」を全力で!!やりたいことがあるようなないような人は、医師としての能力を全力で高めるためにいろいろなことを経験する。やりたいこと、すすむべき道は必ず見つかるので、せめて、研修医の期間、全力でやることを勧められた。
 ブラックな〇〇というが、医師はブラックになりにくい職業であり、ブラックをブラックにするかはその人次第であると話された。当直時の急患を例に、医師としての経験が持つ意味を伝えられ、経験するためにはそれなりの対価を支払わなければならない。初期というのは行った先の場所で差がつくのではなく、その人の心の持ちようで差がつくのであり、「失敗は怖くて恥ずかしいことではあるが、記憶に強く刷り込まれる」、最も効率の良い学習法は、「アウトプットし」「感情とセットで記憶する」ことであると話され、経験から学ぶ力も育つのだと感じた。
 最後にTake home message は「人生のピークにあるその体力を人生の資産にかえていって下さい」と再びインパクトある京大水泳部時代の逆三角形Bodyの Photoを背景に締めくくられた。

   長尾先生1

   長尾先生2