【タイトル】  「未来をカタチにするリハビリテーション」

【日 時】令和3年2月15日(月)12:15~12:45

【講 師】島根大学医学部リハビリテーション医学講座 医科医員 石原 弘基 先生

【参加者】15名

【概 要】
   先生は近年入局者が増えているリハビリテーション科の若手チーフとして活躍されている。リハビリテーション科はなかなか医師の仕事としてはイメージしにくい。しかし全科にわたる関りがある。リハビリテーション科医は通常の薬だけでなく、生きた薬(療法士)を治療として処方し、患者・家族の生活・人生(ADL・QOL)の向上をサポートしている。
   リハビリテーション科は急性期病院や、地域包括病棟では併診医として関り、回復期リハビリ病院では主治医として関わることとなる。これまでは整形外科や神経内科の医師がリハビリテーション専門医も持っているところが多かったが、今後はリハビリテーション科での専門研修をしたうえでの専門医取得となっていく。高齢化に伴い患者さんの背景因子も複雑化しており、個々の患者さんのリハビリテーションの方法や目標設定など療法士の司令塔として重要な役割を担っていかれることは間違いがない。
   リハビリテーション科の魅力は専門領域、対象患者、医師業務、研究分野などすべてにおいて多様性があることである。また、先生は大学院生としても学ばれており、痙縮に悩む患者さんへ新たな治療法を研究中で、今後の更なる活躍が期待されている。学生達に、リハビリテーションを大変わかりやすくお話し頂き、選択科として興味を持つきっかけとなったのではないかと考える。
  先生は、最後に医師としての生活はもちろん、一人の人間としての人生設計を念頭に、いろんな人の話を聞くことの大切さと、何科に進むのかの選択は研修医の時、向き不向きをじっくり考えたら良いとメッセージを贈られた。

 

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