和田先生

 

ウロの○○ハンパないって!

【実施日】令和4年1月26日(水)12:15~12:45
【講 師】島根大学医学泌尿器科学講座 教授 和田耕一郎先生
【参加者】 23名
 和田先生は、令和3年8月に出身大学である岡山大学から島根大学医学部泌尿器科学講座の教授として着任された。先生の和顔の広報用ポスターが張り出されてから、気になるのは『ウロの○○ハンパないって!』のテーマであった。「泌尿器科の〇〇」に何文字かが入るのであろうと想像しながら、心を掴まれ待ったお話であった。
 自己紹介では2017年のウィーン医科大学の留学に触れられ、文化や歴史を感じられるヨーロッパへの留学がお勧めであること、東京女子医科大学への国内留学では1年間に約150件の腎移植を経験されたこと、更には医師とは別に有事の際出動する予備自衛官の顔をお持ちであることが分かった。
 本題のハンパないお話は、「〇〇」になんと8つのワード『1.守備範囲』『2.需要』『3.疾患数』『4.早熟感』『5.感動』『6.やりがい』『7.魅力』『8.島根愛・楽しさ』が入った。
1.     泌尿器科とは尿路・男性生殖器(精路)・後腹膜臓器を取り扱い、外科系のみならず内科系を含む総合診療を行う。ウロの守備範囲ハンパないって!
2.     泌尿器科疾患は高齢者に多く、その患者数が増加している。それに対し、泌尿器科医師は7,422人(2018年)。ウロの需要ハンパないって!
3.     泌尿器科疾患は、腫瘍、男性学・社会生物学に係る疾患、排尿機能障害、感染・炎症、慢性腎臓病、小児泌尿器系疾患、泌尿器救急疾患と多数。ウロの疾患数ハンパないって!
4.     ロボット支援腹腔鏡下の手術は、回復手術より出血が少なく成績も良好!屋根瓦方式の教育から若き術者が育つ。ウロの早熟感ハンパないって!
5.     移植腎臓に血流を再開すると、青白い腎臓が赤く大きく膨れ、5分から10分待つとレシピエントの血液から作った初ての尿が出る。嬉しくていつも「初尿」と叫ぶ。ウロの感動ハンパないって!
6.     「人生100年次代のカップルライフを支援する総合診療科」をスローガンに、男性性機能・内分泌、男性不妊症に対する手術、女性泌尿器科手術等実施。ウロのやりがいハンパないって!
7.     腎移植は透析にかかる医療費を70%削減でき、最大・最高の社会貢献。ウロの魅力はハンパないって!
8.     先生の白衣には自前で島根大学のロゴマーク・しまねっこ・鷹の爪の吉田君をプリント。趣味の釣では、日本海で釣り上げた大物の釣果写真がスライド一面を埋め尽す。ウロの島根愛・楽しさハンパないって!
 以上、度肝を抜かれるほどテンポよく泌尿器科学講座をご紹介頂き、その端的な表現とハンパない「自撮りのドヤ顔写真」付きのスライドはインパクト満載であった。
 そして、最後に泌尿器科の研修先・関連病院をお示し頂き、医局員全員集合の写真が映し出され、「ウロの一体感・充実感ハンパないって!」と締めくくられた。
 ご講演を頂きその感想を、敬意を表しテーマ文をお借りして申しあげるならば、入るワードは「教授のプレゼン」となります。ありがとうございました。