【テーマ】在宅医療でのエンド・オブ・ライフ・ケア

【日時】令和2年1月31日(金)18:00~19:30

【場所】みらい棟2F共通カンファレンスⅠ

【講師】ももたろう往診クリニック 院長 小森 栄作 先生

【参加者】15名

【概要】小森先生は本学の卒業生で地域医療研究会のOBでもいらっしゃる。学生時代の写真には今島根県でご活躍の先生方のお顔もあり、一瞬会場がどよめいた。

 先生は外科医として17年間勤務された後、1年間の研修を経て2010年に在宅医療に特化した診療所を開設されている。切っ掛けは、在宅医への気管切開などの指導だったそうであるが、自宅に医療のサポートがあれば、患者は家で過ごすことができ、患者の生き方の選択肢が広がると考えられたそうである。

日々の在宅診療の様子を動画やお話でうかがう中、会場が徐々に人としての優しさや感動に包まれていくのを感じた。それは、先生の診療がQOLを目標とする生活モデル(ICF)を重視し、その対象は病気だけでなく、それぞれの人生を持つ「人」であり、そこには、個々の意思を尊重した寄り添う在宅医療の実践があったからである。

看取った家族からのメッセージには、先生への信頼はもとより、幸福な時間を共に過ごせたことへの感謝に溢れていた。

講演を通してQOLが持つ深淵の意味を教えて頂いた。

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