【テーマ】家庭医という選択

【日時】令和元年9月25日(水)18:00~19:30

【場所】みらい棟2階 共通カンファレンスⅠ

【講師】飯南病院 医長 松本 賢治 先生

【参加者】18名

【概要】

先生が家庭医専門コースに進まれたのは「家庭医が自分の描く医者の像に近かった」からだそうである。家庭医の専門性は、「1.患者中心の医療 2.家族志向型のケア 3.地域包括プライマリ・ケア」に代表されると話された。医療者主体の治療ではなく、病が患者さんやその家族の毎日の生活にどのような影響を与えているのかを診て、更には地域の問題・住民の健康や生活の質という観点から捉える。先生はやや偽善的ではあるがと前置きをして、「人生に寄り添って医療の提供ができるのが“家庭医”である」と定義された。飯南病院での地域包括ケア推進局を主体とした地域ケア会議で「この人のために」とチームで共に考え実践していらっしゃる経験をお聞きする中で、決して偽善的ではなく、その経験値から発せられた至誠の定義であると感じた。また、家庭医はサイエンスとアートであるというお話も印象に残った。患者さんを診るためには、医師としてエビデンスに基づいた冷静な判断と一方で患者さんに寄り添うアートのスキルを合わせ持つことが重要であると分かった。

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