開催しました!地域医療セミナー
【実施日】令和5年10月13日(金) 18:00~19:00
【講 師】亀田ファミリークリニック館山 院長 岡田 唯男 先生
【参加者】対面17名、Web3名
【概 要】
 岡田先生は、米国における家庭医と指導医の資格をお持ちで、家庭診療専門医として多くの大学で教育に携わられている。今回、「家庭医としてのキャリアの魅力」をテーマにお話し頂いた。
 幼少時代から勉学と読書に親しんでこられた岡田先生は、高校2年生の時に医学部受験を決意されたそうである。先生は大学時代を振り返り、「部活動三昧の生活を送った」と話された。そんな学生時代、先生は“ブラックジャックのように何でも診れる医師”が少ないことに気付かれ、6年生の夏に家庭医の存在を知ったそうである。この当時、医師免許を取得した学生はほとんどが大学に残る時代だったにも関わらず、岡田先生は沖縄米軍海軍病院での勤務を経て米国に留学し、上記の資格を取得された。
 帰国後は、日本でも家庭医の資格を取得できる環境を整備することに尽力された。まずは試験的に800床の大病院で家庭医の育成を開始され、その後サテライトクリニックにて本格的な環境整備に着手。軌道に乗ってきたタイミングで後進に移譲し、現在は院長職と臨床研究および大学での教育を主体に活躍されている。
 また特筆すべきなのは、亀田家庭医プログラムについてである。このプログラムでは、日本プライマリ・ケア連合学会の成績優秀者を5年連続で輩出しており、完成度の高さには敬服した。
 最後に先生は、「家庭医の魅力は生活医療である一方で、医学領域の中では最先端の学術基盤を持ち、奥が深いことが魅力である」と熱弁された。出席者からの質問はとどまる所を知らず、活発な議論が行われた。
 先生の「人間らしい関係性を含んだ医療を大切にしている」という言葉は、学生たちに深く印象付けられたものと思われる。

会場

先生

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