【開催しました】令和5年度ドクターキャリア形成特別講義
【日時】2023年12月14日(木)

【場所】臨床大講堂

【対象】島根大学医学部医学科4年生

【主催】島根大学医学部地域医療支援学講座 島根県医師会

臨床実習入門特別プログラムの一環で島根県医師会との共催にてキャリア教育を行った。

午前の部では広島大学医学教育センター長の蓮沼直子先生により、「ライフイベントとキャリア」について医師夫婦の実際にあり得るトラブルシナリオに対してグループワークを行った。
どのグループも活発に意見を交わし、性別による考え方の違い等お互いの意見を尊重し、新たな視点も得ているようであった。
最後に、将来をイメージしキャリア年表を記載する課題があり、楽しそうに取り組んでいる様子が伺えた。

午後からは、キャリアモデルとして3名(呼吸器・化学療法内科 濱口愛先生、小児脳神経治療センター 君和田友美先生、脳神経内科 安部哲史先生)の医師にお話しいただいた。
今後、臨床実習でも関りをもたれる先生方で、ロールモデルとして親しみがわいたのではないかと考える。

続いて、特別講演としてWHO流行感染症シニアアドバイザーの進藤奈邦子先生にお話しいただいた。
WHOで感染症の分野で活躍されている大変著名な先生である。
先生が医師を目指した理由から、海外での研修、脳外科医・感染症内科医を経てWHOで働くまでの経緯をお聞かせ頂いた。
現在の地位に就くまで、挫折を味わいながらも資格をとり続け、研究を継続してきたことを聞き、同じ医師としてとても勇気づけられた。
また、長く活躍されている先生は、「日本人の信頼度は非常に高く、医療の質は最高レベルで世界に誇れる強みである」と話された。
先人たちによって積み上げられた高品質の医療を提供し続けるために、私たちの時代で崩すことがないよう警鐘を鳴らされた。

医学部ではこのようなキャリア教育が少ない。
将来の自分のキャリアを考えるうえでよきロールモデルとの出会いは重要であり、臨床実習を通しても新たな発見に繋がる。
学生からの『参考になった』と感想もあり、今後も学生にとって有意義となるようなキャリア教育を企画・継続したい。

会場

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