【場所】島根大学医学部実習棟3階 P3教室

【対象】島根大学医学部医学科4年生

【主催】島根大学医学部地域医療支援学講座 島根県医師会

臨床実習直前の医学科4年生を対象に、キャリア教育の一環として島根県医師会の共催で実施している。

午前の部では、広島大学の蓮沼直子先生に、『ライフイベントとキャリア』について講義頂いた。
蓮沼先生には毎年講義をお願いしているが、新型コロナウイルス感染症の影響で過去2年はWeb開催であった。
しかし、今年度は念願の対面で実施でき、学生の反応を間近に見ながらの講義となった。

医師夫婦を想定したシナリオワークでは、3~6名のグループに分かれて、2つのテーマについてディスカッションを行った。
各グループでプロダクトを作成後、指名された4グループが内容を発表し、蓮沼先生に講評頂いた。
グループワークを通して、自分には無い新たな視点から問題の解決方法を検討し、多様な考え方を得ることが出来たものと考える。
最後に、現在から卒後15年までのWorkとLifeについて『キャリア年表』を作成し、自身が望む展望を可視化して将来に思いをはせた。

午後の部では、キャリアロールモデルとして、呼吸器内科の濱口愛先生、病理部の荒木亜寿香先生、高度脳卒中センターの安部哲史先生をお招きし、これまで歩んでこられたキャリアについてお話し頂いた。
その後、医師会特別講演として、WHO危機管理シニアアドバイザーの進藤奈邦子先生に講演頂いた。
進藤先生は、映画『感染列島』のモデルとして採用され、NHK『プロフェッショナル仕事の流儀』に出演されるなど、大変ご高名な先生である。
現在は、WHO@スイスジュネーブを拠点に、感染症の分野にてご活躍である。
講演では始めに、COVIT-19の基礎知識や世界の最新情報について分かりやすくご説明頂いた。
その中で、日本のコロナ対策は大変優秀であったことや、『3密回避』については世界でも『3C』として注目されたこと、保健所の機能が重要な役割を果たしていることを強調し、高く評価された。

盛りだくさんの授業内容であったが、男女共同参画講義でしか学ぶことのできない分野であり、学生達も将来自分が医師になった時のイメージを膨らませることができたものと考える。
多忙な中、この講義のためにお時間を頂戴した先生方に、改めて感謝申し上げます。

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