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佐藤先生Career Webinar

【テーマ】循環器内科、留学の魅力

【実施日】令和5年5月9日(火)12:15~12:45

【講 師】島根大学医学部循環器内科学講座 助教 佐藤 寛大先生

【参加者】22名

 佐藤先生のセミナーには、タイトル通りその魅力を伝える多数の写真や動画が掲載され、且つパッション溢れる先生の語り口に、多くの学生が魅了されたと思われる。

先生が循環器内科に入局された決め手は、学生時代の心臓カテーテル室実習に遡る。急性心筋梗塞で運び込まれた患者さんが、心臓カテーテル手術を受け、劇的に回復される姿を目の当たりにし、衝撃を受け感動して循環器内科への入局を決意されたそうである。

 循環器内科の治療については、「心臓は常に動いていて、血行動態は常に変わる。リアルタイムな検査と評価、それに応じた治療が要求される。適切な治療がなされた場合、目の前の患者さんが目に見えて良くなって行く。」と話された。様々なスペシャリストが集まるハートチームでは、一人の患者さんを集学的に治療され、ドラマティックに展開していくそうである。また、従来開胸を必要とした構造的心疾患もTAVIやMitraClipというカテーテル手術が可能となり、技術の進化を動画で見せていただいた。

佐藤先生は、「循環器内科の魅力」を4点にまとめられた

1.  様々な疾患を診断から治療まで幅広く、急性期から慢性期の患者まで対応する。

2.     それぞれの領域でspecialistがいて、自分達のLifestyleに合わせた専門領域を選べる。

3.     治療に対する反応もダイナミックでやりがいを感じる。

4.     大学医局は安全基地である(田邊教授の言葉)。長渕 剛のガンジスから「旅をするのは帰る家があるからだ」を引用され、学位取得を含め、学んできた

        ことをフィードバックできる医局のメリットを語られた。

留学の魅力については、そもそも先生の留学決定からしてドラマティックである。2018年に学会で来日した、ミネアポリスのアボットノースウエスタン病院の教授を突撃して、留学したい旨を伝え、留学のチャンスを自分でつかみ取っておられる。

留学は単身で行かれ、多国籍の仲間との出会いや学会参加等、多文化に触れながら、仕事もプライベートも充実した様子をご紹介いただいた。

先生は留学の魅力を、「1業績はもちろんであるが、素晴らしい人との出会い 2これまで体験したことのない、未知の素晴らしい経験ができる」とまとめられた。