【日 時】令和4年11月5日(火)18:00~19:00

【講 師】県立広島病院 救急科 部長 日下 あかり 先生

【テーマ】病院の外で医療をすること~ドクターヘリ、船医、山岳医の経験

【参加者】51名

日下先生は島根大学26期生である。卒業後は「のどかな島根県が気に入った」とのことで、島根大学医学部附属病院で2年間の研修を経て、麻酔科に入局された。現在は県立広島病院にご勤務である。

今回、自身の生い立ちから学生時代、麻酔科入局や救急医への挑戦等、興味深いお話をして頂いた。

島根大学の麻酔科では、患者を助けるために必要なスキルを磨かれるとともに、医療講習会のインストラクター取得、消防・海上保安庁と連携してメディカルラリーの開催等、その活動範囲は多岐にわたった。

その後も日下旋風の勢いはとどまるところを知らず、救急医を目指して県立広島病院に異動された。

広島の地でも、消防・警察学校での講義やチェコスロバキアのメディカルラリーの参加、ドクターヘリでの医療活動、海上保安庁巡視船での船医、山岳医への挑戦等、まさに陸海空において縦横無尽の活躍ぶりである。

聴講頂いた参加者も圧倒されたのではないかと推察する。

 救急医療はIn hospitalとOut side hospitalの分野で構成され、両者が機能しないと患者は救命できないとされている。

今回のお話のテーマであった「病院の外での医療= Out side hospital」の分野は現実的にはまだまだ認知度が低く、十分な体制構築がなされていないのが現状である。

この日下旋風を全国、いや世界に広げて欲しいと強く感じた。

参加者の「そのパワーの源は?」の質問に対して「素直な気持ちを忘れず、広い視野で自分にできることを増やしていく。そのためには健康が一番」と回答されたのが印象的であった。

 

先生