坂口公太先生坂口公太先生坂口公太先生

【実施日】令和5年4月21日(金)12:15~12:45

【講師】しまね総合診療医センター 

助教 坂口 公太 先生

【参加者】53名

 

先生は総合診療医センターで学生教育も行っておられ、学生に大変人気がある。開催前から申し込みが殺到し期待度の高いセミナーであった。

先生は大学卒業後、沖縄県で初期臨床研修を開始され、当時は貧困地区の患者さんなどにカルチャーショックを受けられたそうである。その後、初期研修を1年延長し、宮古病院でロールモデルとなるような恩師に出会い、診察室だけではない地域全体を通しての医療を目指して、総合診療の道を歩まれた。島根県では雲南市立病院で専門研修を行い、様々な縁に結ばれ現職に就かれている。

「今、アクションすること」として、自身が取り組んでいる1.ハワイ大学との交流、2.徳田安春先生の島根での指導、3.白石先生超音波講座、4.その他を提示され、学生にどれか一つでも興味をもってほしいと訴えられた。『明日の100万円よりも、今日の100万円』と、思いついたらすぐ行動することの重要性を説かれ「明日やろうは馬鹿野郎」と熱いメッセージを贈られた。会場の学生にもマイクを向けられ、冗談やツッコミも交えながら笑顔とともに双方向にお話は進んだ。先生は2023年の目標を研究で論文5本、教育ではハワイ大学との連携、徳田安春先生を島根に迎え学生指導を受けること、マネジメント分野で東京大学での学びを深めることと公言された。輝かしいカリスマドクターとなられているが、これまでにたくさんの失敗も経験してこられた。それでも自分主体で解決へと導くことで、『新たな景色が見え、視座が高まった』と話された。

Planned Happenstance Theoryにもついて教えていただき、キャリアは偶然からなるものの要素が大きいが、その中でも主体的に動いていくことが重要と述べられた。

学生とともに大いに盛り上がり、とにかくエネルギッシュな学びの多いセミナーであった。学生たちは心新たにチャレンジへの道を踏み出したことであろう。