【開催しました】令和6年度第5回Career Seminar
2024年10月04日
日時‥令和6年9月13日(金)12:15~12:45
会場‥みらい棟2F共通カンファレンスⅠ
講師‥島根大学医学部附属病院 循環器内科 診療助教 岡田 大司(おかだ たいじ)先生
演題‥「~島根から神戸へ、そして再び島根へ戻ってきた循環器内科医の道~」
先生は出雲市出身で、島根大学を卒業され、神戸や浜田での勤務経験はあったものの、ほとんどの時間を出雲で過ごされてきました。高校時代に一度は県外に出たいという気持ちもありましたが、最終的には島根の大学を選ばれました。島根大学では多くの手技を経験し、充実した研修生活を送ることができ、最初に感じていた「島根県で大丈夫か」という不安も結果的には杞憂に終わったそうです。
初期研修のとき全力で循環動態を学びたいと考え、少人数の環境で研修医でも多くの機会を与えられる循環器内科に魅力を感じ、専攻医としても循環器内科を選択されました。専攻医の時には、神戸市立医療センター中央市民病院で約1年間研修を行い、島根だけでは経験できないような研修内容を学び、次につながる貴重な出会いがありました。
その後、6年間を島根大学で過ごし、心臓カテーテルや心エコーを駆使しながら病棟医長を務め博士号も取得されました。病棟医長として患者のケアを管理しつつ、学術的な研究もおこなっていた経験は深い臨床知識と技術を培う重要な期間だったと思われます。
そして、再び神戸市立医療センター中央市民病院でスタッフとして心エコー室で働く機会が訪れました。ここでの経験は、これまでの努力が認められた形であり、自身のさらなる成長とともに、今後島根の循環器医療に貢献できると感じ、大きな挑戦と捉えられました。
学生に向けて「準備はしておこう。チャンスはいつか訪れる」とのエールを送られています。常に学び続け、自分を磨きながらチャンスが来るのを待つ姿勢は、特に医療や研究分野では重要です。この言葉は目の前の機会がいつ来ても対応できるように準備を怠らないことの大切さを強調されていると思います。
現在は再び島根大学に戻られ、これまでの経験と技術を地元の医療に還元し地域医療の向上に貢献していらっしゃる姿勢はとても素晴らしく感じました。地域医療の発展は住民にとって大きな恩恵であり、専門的なスキルを活かして地元に貢献される姿は、多くの人々に希望を与えていかれると確信しました。